勉強会「太平記を読み解く」

下記の通り、太平記勉強会を開催いたします。
出席される方は、事前にご連絡いただければ幸いです。「お問い合わせ」フォームからも申し込みができます。

講師  佐藤優氏
日時  平成24年1月30日(月)午後6時~
会場  ハロー貸会議室「新宿曙橋」
東京都新宿区片町1-13-1 第3田中ビル2階
交通 都営新宿線 曙橋駅 徒歩3分 JR各線 市ヶ谷駅 徒歩10分
テキスト 小学館編日本古典文学全集『太平記』第2巻
会費 無料
主催・お問い合わせ 月刊日本
東京都千代田区平河町1-7-3 4F
Tel 03-5211-0096 Fax 03-5211-0097 gekkan.nippon@gmail.com

月刊日本 2月号


ーーー目次ーーー
【巻頭言】其外形ニ眩シテ其精神ヲ忘ル  南丘喜八郎
特集 いまこそ日朝国交正常化を急げ!
菅沼光弘 日朝交渉を妨害する韓国
東郷和彦 日朝平壌宣言に立ち戻れ
三浦小太郎 黙殺された拉致被害者家族の本音
山浦嘉久 雲から銀へ、銀から恩へ

中村慶一郎 財務省から予算編成権を取り戻せ!
平野貞夫 マネー資本主義という病根との闘い
山口洋一 日本人が知らないミャンマーの真実
藤井厳喜 何故、今、岡潔なのか

【連載】
鈴木宗男 「新党大地・真民主」結党にあたって
佐藤 優 二十七日合戦の事(後編)~薬師丸の事
植草一秀 野田大増税内閣を窮地に追い込む野田演説ブーメラン
藤井厳喜 米大統領予備選 リバタリアン、ロン・ポールの挑戦!
三浦小太郎 幕間狂言 思想としての日露戦争
山崎行太郎 岡井隆は、何故、「原発擁護論」を展開出来たのか?

書 評 神々の沈黙
書 評 文明の内なる衝突

価格:¥650(税、送料込)

 

【巻頭言】 其外形ニ眩シテ其精神ヲ忘ル 本誌主幹 南丘喜八郎

本誌主幹 南丘喜八郎

明治4年11月12日、岩倉具視を特命全権大使とする岩倉使節団が横浜港を米国に向け出港した。
我が国は欧米の先進文明を吸収せんと、激動する国際政治の真只中に、大久保利通、伊藤博文ら維新の中心人物を挙って米欧先進国へ送り込んだ。留守を預かるのは西郷隆盛ただ一人。しかも1年10カ月余もの長期間である。
大胆不敵ではあるが、暴挙とも言うべき維新政府の不退転の決断だった。
帰国後、大久保、伊藤らは維新政府のリーダーとして国政を牛耳ることになるが、彼らが勇猛果敢に突っ走ったのは「富国強兵」を旗印にした、アジアでの強大な文明国を目指す「脱亜入欧」の道であった。
この岩倉使節団には、後に自由民権運動の旗手となる中江兆民も留学生として参加していた。フランスに留学した兆民は、ルソーの徹底した民主主義理論を学び、後に「社会契約論」を翻訳して『民約訳解』を出版し、「強兵なき富国」を主張、明治政府との峻烈なる対決姿勢を持して生涯を貫く。
時を同じく米欧文明諸国を見聞したが、大久保、伊藤ら維新政府のリーダーと中江兆民の目指すべき国家像の違いは、明治国家の黎明期にあって、日本近代化の決定的な岐路となったのである。 (続きを読む…)

日朝交渉を妨害する韓国 元公安調査庁第二部長 菅沼光弘

元公安調査庁第二部長 菅沼光弘
金氏朝鮮の確立
―― 12月19日、唐突に金正日総書記の死が発表され、同時に三代目・金正恩体制が発足した。この北朝鮮の権力移譲がもたらす国際政治への影響をお伺いしたい。まず、北朝鮮の内部は今、どうなっているのか。
菅沼 確かに金正日の死自体は突然であったが、三代目・金正恩体制への移行過程は既定路線として周到に準備が進んでいた。2010年5月に金正日は訪中したが、その時に金正恩を同行している。金親子は吉林省の毓文中学校を訪れているのだが、これは国父・金日成の革命の原点とされる場所だ。この訪問の折には北京から長春まで胡錦濤がわざわざ駆けつけたという。この政治的演出が意味しているものは、金正恩が金日成の嫡孫であることを内外に示し、次代の北朝鮮の指導者として、中国から承認を得たということだ。
帰国後の同年9月28日に第三回労働党代表者会議が開かれたが、ここで朝鮮労働党の組織に本質的な転換が行われている。すなわち、金正恩を支える組織として大掛かりな転換が行われた。それは、人事の刷新、首脳部の若返りといったレベルに留まらない。党規約という労働党の根幹に関わる部分に修正が行われたのだ。 (続きを読む…)

日朝平壌宣言に立ち戻れ 京都産業大学世界問題研究所長 東郷和彦

京都産業大学世界問題研究所長 東郷和彦
大日本帝国と金王朝の類似性

東郷和彦氏

―― 2011年12月19日、北朝鮮の金正日総書記が死亡した。これにより、軍の暴走や後継争いなどによって朝鮮半島情勢が緊張するといった見解も聞かれたが、金正恩が三代目に落ち着き、現在のところ北朝鮮体制は安定しているように見える。今後北朝鮮情勢はどのように動くと考えられるか。
東郷 金正日の死の報道直後より、北朝鮮情勢に関する多くの見解が発表されてきたが、大部分は公開情報からの分析であり、独自の第一次情報に基づいているものは少なかったのではないかと思う。
公開情報は重要な意味を持っているが、独自の第一次情報がないというのもまた一つの情報である。こうした場合、歴史におけるアナロジーが役に立つ。
私たち日本人にとって最も分かりやすいアナロジーは、崩壊前夜の大日本帝国の状況だと思う。これによって、たとえ情報が少なくとも、北朝鮮の現在の状況を類推することができる。
北朝鮮がいくら独裁国家であると言っても、その内部には一定の力の対立が想定される。金ファミリーは現在、金正恩というファミリー三代目の神格化されたリーダーを持ち、金正恩のおじである張成沢を筆頭に圧倒的な権勢を持っているようである。 (続きを読む…)

黙殺された拉致被害者家族の本音 評論家 三浦小太郎

評論家 三浦小太郎
黙殺された被害者家族の本音

三浦小太郎氏

昨年12月28日、金正日の死を受け、「金正日による犠牲者に思いを寄せる東京集会」が東京文京区区民センターにて開催された。
この集会は、北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会ほか、北朝鮮難民救援基金、NO FENCE(北朝鮮政治犯収容所の廃絶を目指す人権団体)、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、拉致被害者家族会、特定失踪者問題調査会など各団体が参加、在日コリアンの新聞社である統一日報も協力して開催された。後半には、脱北者であり韓国から北朝鮮向けのラジオ放送をしている金ソンミン氏が講演。各団体の発言も金ソンミン氏の講演内容も興味深いものだったが、私には何よりも、被害者家族の方々の、金正日が死んだ時点での本音の声を聴けたのが貴重だった。しかし、この日の発言は、ほとんど報道されていないのが実情である。 (続きを読む…)

マネー資本主義という病根との闘い 政治評論家 平野貞夫

政治評論家 平野貞夫
マネー資本主義という病根

平野貞夫氏

──野田政権は二〇一四年四月に八%、一五年一〇月に一〇%へ消費税率を引き上げることを骨子とする「税と社会保障の一体改革」の素案をまとめたが、政権に対する支持率は急速に低下している。
平野 私は、いま日本を覆っている閉塞感は一つの大きな病根が原因となっていると考えている。それは、既得権益を維持しようとする政治家、官僚、学者、マスコミが、世界的に破綻しつつあるマネー資本主義を、なおも維持しようと躍起になっていることだ。
「所有欲」と「存在欲求」は資本主義の発展を促したが、やがてマネー資本主義は格差と恨みと堕落の国家社会をもたらした。我々は、「共に生き共に幸せになろう」という共生の価値観に基づいて、国民の生活を第一にする市場経済社会を創造しなければ生きていけない。マネー資本主義に代わる新たな資本主義の在り方を模索しなければならないということだ。それは、西洋近代の価値観に基づいた経済システムを転換しようという試みでもある。まさに現在起きている問題は、文明の在り方をめぐる対立と結びついているのだ。 (続きを読む…)

財務省から予算編成権を取り戻せ! 政治評論家 中村慶一郎

政治評論家 中村慶一郎
小沢グループを見切った野田総理

中村慶一郎氏

―― 野田政権は1月13日に内閣改造を断行した。野党に問責された山岡賢次消費者担当相と一川保夫防衛相が退任し、副総理には岡田克也前幹事長が就任した。こうした人事の狙いはどこにあるか。
中村 端的に言って、野田総理はもはや小沢一郎議員との関係を見切ったということだ。党内融和路線を転換したということだ。
民主党政権は衆議院において292の議席を持っている。これだけ強大な力を持っているにも関わらず、臨時国会における法案の成立率は34%と、ここ20年で最低のものであった。
臨時国会は最大2回延長することが可能だ。仮に2回延長していれば、1月の通常国会の直前まで臨時国会を開くことができた。しかし、野田総理にはそれができなかったし、それをやるだけの気力もなかった。
その原因の一つとして、野田総理が小沢議員の顔色をうかがっていたことが挙げられる。それは平野博文国会対策委員長も同様だ。党内融和を優先するあまり、全く国会が機能しなくなってしまった。平野議員は今回の人事で文部科学相に就任することとなったが、国会対策委員長を退任したのは国会運営を失敗したことを受けての事実上の更迭だ。 (続きを読む…)

外交の軸足をアジアに置け 日本人が知らないミャンマーの真実 元駐ミャンマー大使 山口洋一

元駐ミャンマー大使 山口洋一

山口洋一氏

戦後アメリカ追随一辺倒に堕してきたわが国では、人々の国家意識の低下は嘆かわしく、低下が進んで喪失一歩手前まできていると言える状況になっている。その結果、国際社会における日本の独自性は失われ、存在感は希薄化の一途を辿っている。国民は自信を失い、政治は混迷し続けている。
戦後、ドイツと似たような状態から再出発した日本は、国民の優秀さと勤勉さの賜物として、ドイツと並んで世界有数の経済大国に伸し上がった。しかし現在ドイツが国際社会で大きな発言力を確保し、信頼される大国に成長したのに比べ、日本はそのどちらも手にしていない。
せめてアジアにおいては頼りにされる国になりたいものであるが、ひと頃は日本が担いつつあるかに思われたアジアの主導国の役割すら失いつつあり、中国の躍進の前に、影の薄い存在となっている。
何年か前に国連改革の一環として安保理常任理事国の拡大が議論された際、日本はG4決議案(日独印ブラジル共同決議案)を出したが、中国や韓国は日本の常任理事国入りにあからさまに反対し、G4決議案に賛成したのはASEANの国ではベトナムとシンガポールのみ、それ以外のアジアではブータンとモルジブ共和国(この二国はむしろ対インド配慮)しかいないという惨憺たる有り様であった。「どうせ日本が常任理事国入りしてもアメリカの票を一票増やすだけ」と見られて、賛成を得られなかったのである。 (続きを読む…)

米大統領予備選 リバタリアン、ロン・ポールの挑戦 国際政治学者 藤井厳喜

共和党予備選の台風の目は、間違いなくロン・ポール下院議員である。1935年生まれの76歳。連続ではないが、78年以来、12期下院議員を務めている。ペンシルベニア州、ピッツバーグ生まれで、テキサス州第14選挙区の選出である。元来の職業は産婦人科医である。
予備選出だしの1月3日のアイオワ州党員集会では、彼は3位となった。1位ロムニー25%、2位サントラム25%(1位との差8票差)、3位ポール21%。
1月10日、ニューハンプシャー州の予備選挙では、1位ロムニー39%、2位ロン・ポール23%という結果であった。この数字だけ見ると、2番手候補ないし3番手候補で大したことはないと思ってしまうかもしれないが、アメリカ政治の内実を少しでも知るものにとっては、これは大きな驚きである。今や、ロン・ポール候補には、風が吹いている。 (続きを読む…)

【書評】 神々の沈黙

ジュリアン ジェインズ著、柴田裕之訳 紀伊國屋書店 三三六〇円

2012年はオウム真理教事件の逃亡者・平田信の出頭というニュースから始まった。
95年の1月に阪神大震災が起こり、その二ヶ月後の3月20日、地下鉄サリン事件が起き、一連のオウム事件の発端となったのだった。
危機の時代には哲学と宗教が発達するものらしい。ソクラテスが活躍したのは衰亡を目前にしたアテネだったし、春秋戦国時代、あい続く戦乱の中から諸子百家、中でも孔子や老子が登場した。哲学者ヤスパースは紀元前800年から200年ほどの間に、世界中で多種多様な哲人・宗教家が登場したこの期間を「枢軸時代」と呼んでいる(他にもインドでは釈迦が、イランではツァラトゥストラが、パレスチナでは預言者イザヤ、エレミアらが輩出している)。
日本のみならず国際政治が不安定化する中、再び枢軸時代が近づいているのかも知れない。
オウム事件の折、マスコミが注目し、様々な言論が注目したのは、「なぜ、高学歴の人間がオウムに入信してしまったのか」という問題だった。だが、この問いかけは「宗教は迷信であり、宗教に帰依する人間は知的に劣っている」という前提に基づく問いだった。結局、この問いは解決されることなく、オウム事件自体も裁判の終結と共に、忘却されていくのかも知れない。そして完全に忘れ去られた頃に、再び同様の事件が繰り返されるのかも知れない。特に、日本人が福島原発事故に恐れおののき、科学技術への不信と恐怖に取り憑かれ、さらに、資本主義経済が破綻を目前にしつつある現在、近代文明に文字通り背を向けて迷妄の暗闇に沈潜しようとする人間が出てきてもおかしくはない。 (続きを読む…)

【書評】 文明の内なる衝突

大澤真幸著 河出文庫 八九三円
暴排条例、原発デモの取り締まり、TPP強行、企業への干渉――ここ最近、国家権力が急速に強大化しつつある。国民の反発にも関わらず強行されるこうした政策を見れば、国家が如何に社会から断絶しているかが明らかとなる。
もっとも、国家とは本来的に社会から断絶した存在である。ただ、近代以降、そのことが見えにくくなっていただけである。それは何故であろうか。
近代の権力とは、公開処刑など脅迫によって他者をコントロールする「死なせる権力」ではなく、「生かす権力(生権力)」である。著者はフーコーの理論に依拠しつつ、こう説明する。
例えば、フリードリヒ二世は、国力とはその住民の数と資産であり、支配者の利益とは国の人口を増大させながら領土を振興することである、と考えた。それ故、そこでは、出生率や死亡率、人口をめぐる条件の改善、健康の増進や寿命の伸長などが統治の究極目的とみなされる(本書150頁)。
このように、近代の権力は、人間の身体を死の淵からできる限り遠ざけておくことを目的としている。それ故、時として、国家は国民のために政治を行っているかのごとく見える。他方、国民もそれを当然のことと考え、国家に優しさを求める。 (続きを読む…)

月刊日本 1月号

ーーー目次ーーー
【巻頭言】新年に当たって 我ら大丈夫たらんと欲す  南丘喜八郎
特集 再度TPPを論ず
東谷 暁  TPPの本質を見極めよ!
東郷和彦 TPPで問われる日本の国家像
鈴木宗男 運命に挑む!!
亀井静香  財務省が国を滅ぼす
ペマ・ギャルポ ブータン国王訪日に同行して
佐藤 優 新帝国主義時代の日本の進路(後篇)

ーーー
書 評  トラオ
書 評 日本民族の危機
書 評 逆説の政治哲学
読者より TPPと農業
読者より 皇太子妃殿下バッシングに異議あり!
読者より 橋下新党の大勝利
読者より 散る紅葉

価格:¥650(税、送料込)

 

新年に当たって 我ら大丈夫たらんと欲す 本誌主幹 南丘喜八郎

本誌主幹 南丘喜八郎
『月刊日本』は今年、創刊16年を迎える。新年に当たり、改めて言論誌としての覚悟を披瀝しておきたい。『月刊日本』の題号は明治22年、が創刊した新聞『日本』を継承するものである。陸は権力に決してらず、独立不羈の言論人として、「国民主義」を掲げ、薩長藩閥政府に堂々と言論戦を挑んだ人物である。
歴史を顧みれば、真実を記すことは、時に死をも賭さねばならぬ極めて厳しい仕事であるが、『月刊日本』は陸羯南の顰に倣って、権力に阿らず、俗に流されず、時の権力に対しては毅然として対峙してゆきたい。
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TPPの本質を見極めよ! わが国を襲う経済ナショナリズム ジャーナリスト 東谷 暁

ジャーナリスト 東谷 暁

野田総理の愚行

この国の政治的リーダーたちが、ほとんど自国の命運について真摯に考えていないことを如実に示したのが、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐる言動だった。野田佳彦首相はAPEC(アジア太平洋協力)に出かける直前、国会の集中審議において自民党の林芳正議員に「条約(および協定)と国内法は、いずれが上位にあるか」と質問されてしどろもどろになり答えられなかった。
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TPPで問われる日本の国家像  京都産業大学世界問題研究所長 東郷和彦

京都産業大学世界問題研究所長 東郷和彦

TPP問題が浮上した国際的背景

—— 野田総理はTPP参加のため、関係諸国との協議を開始することを決定した。これに対して、野田総理がISD条項を知らなかったことや、TPPについてほとんど議論がなされないままに参加に向けて舵をきったことなどに対して批判の声があがっている。

東郷 民主党が突然TPP問題を取り上げたことに対する批判も聞かれるが、TPPは国際経済の流れの中で浮上すべくして浮上した問題だ。まず、その国際的な背景を知る必要がある。世界恐慌が発生し、保護貿易が台頭した戦前に対する反省を踏まえ、戦後、「自由」「無差別」「多角的」を原則とするGATT(関税および貿易に関する一般協定)が締結された。1995年には、GATTはWTO(世界貿易機関)へと発展的に継承された。
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運命に挑む!! 前衆議院議員・新党「大地」代表 鈴木宗男

前衆議院議員・新党「大地」代表 鈴木宗男2010年12月6日朝、鈴木宗男氏(前衆議院議員)は法務省へ出頭する前に明治神宮に参拝し、無実の訴えが認められなかった無念の思いと同時に日本国家の安寧を祈念した。それから365日、奇しくも同じ12月6日の朝、鈴木氏は喜連川社会復帰促進センター(栃木県さくら市)の門を出た。刑期を約五ヶ月残しての仮釈放である。
同日午後、参議院議員会館講堂で行われた「お帰りなさい会」では、小沢一郎元民主党幹事長、伊吹文明元自民党幹事長、鳩山由紀夫元首相、福島みずほ社民党党首、作家・佐藤優氏らが口々にねぎらいと無事の帰還を祝した。
興奮もさめやらぬ12月9日、鈴木氏に心境と今後の抱負をうかがった。
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財務省が国を滅ぼす 衆議院議員・国民新党代表 亀井静香

衆議院議員・国民新党代表 亀井静香
亀井静香

不況の原因は財務省だ

—— 12月4日、朝日、読売、毎日、日経、産経、東京の各紙のほか、地方紙にも政府広報が掲載された。「すべての国民のみなさまへ ——社会保障と税の一体改革について」という、野田首相へのインタビュー形式を取った、増税キャンペーンだ。

亀井 これこそ税金の無駄遣いだ。増税するために税金を無駄遣いするような馬鹿なまねをしてはいかん。そもそも、増税について民主党と、連立与党である国民新党はきちんとした合意などしていない。与党内で合意がないことについて総理が発言するにあたっては、良識が求められる。 (続きを読む…)

新帝国主義時代の日本の進路(後篇)作家・元外務省主任分析官 佐藤 優

作家・元外務省主任分析官 佐藤 優

日米豪の三国軍事同盟時代

—— 前回は、2012年に日本を取り巻く厳しい国際情勢の分析と、その中で日本が取りうる立場について伺った。記事には大変な反響があり、いくつか質問も寄せられているので、それらも踏まえながら、今回は、12年の激動に日本政治がどう立ち向かうべきかをお伺いしたい。

佐藤 まず、政治家、官僚の能力というものは、その国の国力と大きく乖離するということはありません。諸外国にも箸にも棒にもかからないようなレベルの低い政治家は無数にいますが、わが日本の平均的政治家と外国の平均的政治家を比べた場合、日本が格段に劣るということはない。むしろ、日本の政治家には和歌を詠み、古典を読む人もいるという点では、文化的なレベルはかなり高いと言えます。

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トラオ

青木 理著 小学館書 一五七五円
東條英機に最後まで抵抗し、終戦直前に自決した政治家・中野正剛は、大塩平八郎を尊敬していた。中野は早稲田大学で行った「天下一人を以て興る」と題する講演会で、天保の飢饉の際の大塩平八郎の振舞いについて言及している。
大塩が飢餓で苦しむ民衆を救うために反乱を起こさんとしている時、門弟の一人がそれに異議を唱えた。先生は以前も書物を売却して窮民のために炊き出しをしたが、一体どれほどの人を救うことができたというのか、今回も同じ結果に終わるのではないか、と。それに対してこう答えた。 (続きを読む…)
QR Code Business Card